劇作家女子大会!in城崎レポその2

2014.07.29 22:15|劇作家女子大会
皆様こんにちは
劇作家女子会!BLOG担当(自称)モスクワカヌです。

月日が経つのは早いもの・・・というか、私の筆が遅くてすみません
先月開催されました、劇作家女子大会!レポ第2弾をお届けします


劇作家大会の初日、12日は、あいにくの雨。
それでも大勢のお客様にご来場いただき、開会式も無事(?)終了。

私は見ることが叶わなかったのですが、女子会!の坂本鈴さんが出演されていた開会式での劇作家達による寸劇は、寸劇と言えないほど台本が充実していて、それぞれ忙しい出演者はセリフ覚えが大変そうでした。

アートセンターの狭いスペースに机を固めて、そうそうたる劇作家陣と俳優が小さな円をつくって、数時間後に本番の寸劇の練習をしているという、締め切り前の劇作家と初日前の役者を一つ鍋に放り込んで煮出したような危機せまる絵ヅラは、私の心のなかにそっと閉まっておいて、たまに取り出して笑おうと思います。

その寸劇なのですが、なんと、開会式中に城崎市長が殺される犯人は誰だという内容の芝居仕立て。
もちろんフィクションですが、こういうイベントが成立してしまうことに、城崎の関係者の皆様の、懐の深さと言うか大らかさを感じます。


そぼ降る雨の中を、旅館へ帰る道道。
メインストリートからちょっと外れた、山々の間の暗い道と、遅くまでオレンジ色の明かりのついている夜道を歩きます。



城崎の夜は、東京の、例えば新宿の夜と比べたら、賑やかでも明るくもありません。
それでも、そこには単純な電気運動による光源とは違う明るさと、モノと情報に溢れている町で、どうしようもない空白を埋めようという殺伐とした空騒ぎとは違った賑やかさがあります。

温泉で温まってちょっといっぱい引っかけたりして家族や友人、恋人、すっぴんの仕事仲間なんかと、治安のいい古びた温泉街の夜をそぞろ歩く。

そうしていると皆、陰の抜けた安らかな顔をしていて、一人一人がぼんぼりのように、ほの明るい光を身の内に灯しているようです。

城崎は温泉街として有名ですが、ただ温泉という天然資源に依存して機能している観光地ではなく、この町に代々住む地元の方々が、この地に沸いた自然の恵みに相応しい町づくりを心がけてきたんだろうなあ、という心意気を、街並みの随所に感じます。

もちろん、それはよそから来た私の目に見えることで、私が地元の人間になってここに住んだら、通りすがり的な気楽さや享受する立場とは別の、しがらみとか古臭さとか、その土地の問題は色々あるとは思うし、コンビニもビジネスホテルも商魂逞しい系の土産物屋もたくさんあるのですが、ここで生まれたものが、大方健やかにそのまま生まれた土地で生きていってる感じが、私はとても好きでした。

少し寂しい夜道を一人で、あるいは誰かと一緒に歩くというシンプルな悦びを悦びつつ、ところどころにある足湯に寄り道したり、地酒の店が閉まっているのにガッカリしながら宿へ向かう道が、あれだけ大々的だった劇作家大会の初日に、私が一番覚えていることだったりします。

もっとも、それは私一人の話で、それぞれに忙しかった初日を終えた女子会!メンバーには、また違った風景や事柄が刻まれているのだと思います。

夜。
リコさんと陽子さんの泊まっている旅館「柳家」にて、それぞれの初日に目出度く乾杯をする私達。



ちなみに不詳私、途中から眠くて眠くて、人の布団のうえに伸びてたらしく
「みっともないよ!」
と怒られたことを、朧げに覚えています・・・・・・・。


さて、翌日は運命の7月13日。劇作家女子大会!の本番です。
昨日の雨が嘘のように、この日は快晴!真っ青な空に山あいの緑が眼にフレッシュで、幸先のよさそうな1日を予感させます。

この日は、モスクワカヌは朝からカウンター補助、オノマリコは自身の手がける、高校生達のリーディング稽古のため豊岡へ。黒川陽子は午前中に別のシンポジウムに出演者として参加し、坂本鈴は閉会式の原稿や寸劇の練習の傍ら、わかぎゑふさんと城崎の喫茶店で打ち合わせと、女子会はそれぞれバラバラに活動してました。

朝、城崎のカフェ「こやま」にて朝食とコーヒー。ちゃんと豆からたてたコーヒーって美味しい!かにサンドも美味でした。





この時の私は・・・・・まさかこのカフェがある惨劇の舞台になるだなんて・・・・・思ってもいなかったんだ・・・・・・。

さて、大会2日目でもある13日。
城崎アートセンターに豊岡、それに永楽館に玄武洞と、同時多発的に様々なイベントが、色々な場所で行われている今回の劇作家大会。
ありがたいことに、地元から、遠くは東京からも多くのお客様にお越しいただいているのを、受付カウンター業務に入ったモスクワカヌはひしひしと実感しておりました。

黒川陽子さんも、シンポジウムを終え、宿へいったん着替えに戻るとのこと。
オノマリコさんは豊岡で稽古中。坂本鈴さんの行方を私は知りませんでしたが、昨日忙しかった分、今日は女子会!まで少しのんびり、観光などしてるのだろうなー、と思っておりました。

お昼過ぎ頃でしょうか。

私が手伝いに入っている受付カウンターは、大会の運営事務局のすぐ近く。
この事務局がもう、正しく前線で、運営委員の皆様は劇作家大会のために戦う戦士達さながら、不眠不休であったのですが、慌てたように事務局に入っていく人々の間から、
「坂本鈴が・・・・・事故で病院に・・・・・」
という単語が。

な、なんだってー!!

いや、だけど、聞き間違いもあるやもしれぬ、と、カウンターを離れて事務局へ確認にいく私。

「あの、すみません。なんか坂本鈴さんが事故にあったとかいう風の噂を・・・・」
「ああ、坂本ね。なんか交通事故で車にぶつかって救急車で運ばれたらしい」
「交通事故!?」

マジだった。
しかもなんか話を聞くかぎり重傷っぽいんですが・・・・!
事務局の方の話によれば、どこかのカフェにいて、店からでたところでアニメの転校生よろしく、出会いがしらにぶつかってしまったらしい。

ただし、相手はイケメンではなく車である。

とりあえず稽古中のオノマリコさんにも連絡がいき、病院には黒川陽子さんが向かったとのこと。
現場にいなかった私にも、事務局の人にもわかることは少ないので、ドキドキしながらとりあえずカウンター業務を継続。

去年のハロウィンから、「皆で温泉いこーぜ!」・・・・・じゃなくて、全国の女性劇作家ネットワークを開拓していうこうという崇高な目的のもと、企画してきた劇作家女子大会。もちろん、全員でやりたい。だけど今、鈴さんはどうなっているのか。

この段階ではとにかく情報がなくて、鈴さんの怪我の程度もわからず、女子会!全員で女子大会を開催することができないんじゃないか・・・・・と危ぶんだ私。

その間、連絡を受けたオノマリコさんが「うちの坂本がご迷惑をおかけしますが、いろいろよろしくお願いします」と礼儀正しく事務局に挨拶し、黒川陽子が病院へむかったりしておりましたが、無力な私は大会の受付カウンターでひたすら、運命を呪ってました。

いやーだって、事務局の人々のニュアンスから行くと、かなり重症な雰囲気だったんですもの。

これは後から聞いた話しですが、事故の直前まで鈴さんと一緒にいた黒川陽子いわく、

「鈴さんとカフェこやまで打ち合わせしてたんだけど、着替えがあるから私だけ一度旅館に戻って、衣装に着替えてから鈴さんの待ってるカフェに戻ったの。

そしたら鈴さんの座っていたテーブルに誰もいなくて、

筆記用具とか飲みかけのコーヒーとか、さっきまであったものが何もなくなってて、

本当にそこに人がいたの?みたいになってて。

そしたら近所の人と話してたカフェの人が私に、さっきここで、とても哀しいことがあったのよ・・・・・って。言われて私、

あ、鈴さん、死んだ。

と思った。うふふ

とのこと。

うん・・・・そんな話し方されたらそう思うよね・・・・・。

かくして、黒川陽子さんのなかで一度死んだ坂本鈴。
モスクワカヌのなかでも、ほぼほぼ死んでた坂本鈴。
オノマリコさんのなかではどうなってたかわからない坂本鈴。

果たして女子会!は、メンバー全員で「劇作家女子大会!」を開催することが出来るのか

次回、「女子大会!」本番レポをお届けします

こうご期待

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Profile

劇作家女子会。

Author:劇作家女子会。
「死後に戯曲が残る劇作家」を目指す劇作家女子4人組。

メンバーは
坂本鈴(35歳)
オノマリコ(33歳)
黒川陽子(33歳)
モスクワカヌ(32歳)

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